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【どっちがいい?】シリコン塗料とウレタン塗料の違いと選び方

公開日:2020/12/01  最終更新日:2020/11/27

シリコン塗料とウレタン塗料、どちらを使うか悩まれるケースは多いものです。2つの違いは樹脂の成分によるもので、外壁を保護する役割を持つ塗膜の性質が変わってきます。つまり、次に外壁を再塗装するまでの期間や塗料の価格が違うのです。それではシリコン塗料とウレタン塗料、それぞれの特徴と選び方を見ていきましょう。

シリコン塗料の特徴

樹脂にシリコンを用いるシリコン塗料は、外壁塗装の主流となっています。その理由は価格と耐久性のバランスがよいから。固くて表面がなめらかな塗膜を作りますから、汚れが付きにくいというのも、シリコン塗料を選ぶメリットです。

その一方で、塗膜の硬さがデメリットにもなるのがシリコン塗料。年数がたつと塗膜にヒビ割れができてしまい、期待していたよりも早くに再塗装の時期が来てしまうケースもあるのです。日当たりが良すぎる、大きな道沿いで振動があるなど、ヒビ割れができやすい環境にある場合は、同じシリコンでもヒビ割れができにくい、弾性塗料を選んだ方がよいかもしれません。

ウレタン塗料の特徴

シリコン塗料が主流になる前は、外壁塗装といえば(アクリル)ウレタン塗料でした。塗料の価格が安く、下地を選ばずに塗ることができるのがウレタン塗料の特徴です。近年では改よされたものも出てきましたが、木やポリエチレン、ポリプロピレンなどシリコン塗料が苦手としている箇所の塗装も難なくできてしまいます。しかしシリコン塗料と比べると価格が安い分、耐久性も低いのがデメリットです。

塗膜の表面も柔らかで汚れやすいというデメリットもありますが、シリコン塗料のようなヒビ割れができることはありません。だからウレタン塗料と相性がよいのがモルタルの外壁です。モルタルはどうしても細かなヒビができてしまいがちですが、柔らかなウレタン塗料は少々のヒビなら伸びて水分の侵入を防いでくれるのです。塗膜が固いシリコン塗料なら、ヒビと一緒に塗膜も割れてしまいます。

また、取り扱いがやさしいというのもウレタン塗料の特徴です。シリコン塗料は頻繁にかき混ぜる必要がありますから、プロ用と考えることができるのです。

2つの違いと選び方

価格と耐久性の両面でアクリル塗料はシリコン塗料を上回ります。しかし外壁塗装の料金の内、塗料代が占めるのは2割程度ですから、塗料の価格差は全体から見ると小さなものですし、アクリル塗料とシリコン塗料の価格差は今では小さくなりました。

シリコン塗料を選べばアクリル塗料よりも割高にはなりますが、メンテナンスの回数を抑えることができます。つまり、コストパフォーマンスに優れているという理由で、シリコン塗料が現在主流になっているのです。

また先ほど、モルタルの外壁とウレタン塗料の相性のよさについて書きましたが、シリコン塗料にも弾力性がある弾性塗料が登場しています。モルタルの外壁塗装でもウレタンではなく、シリコンの弾性塗料を選ぶ方が増えているのです。

このように外壁塗装の世界では、ウレタン塗料の存在意義は薄れてしまっています。しかし、未だ引き合いが強いのがDIY用途です。取り扱いがやさしいというのは、ウレタン塗料の大きなメリットです。

 

コストパフォーマンスにすぐれたシリコン塗料は外壁塗装の主力、それ以前に主力だったアクリル塗料の影はどんどん薄くなっています。しかし取り扱いがやさしく、どこにでも使うことができるアクリル塗料は貴重な存在ですし、シリコン塗料が向かないと判断される場合や耐久性が求められない場合など、アクリル塗料に頼らざるを得ないケースはまだあるのです。日々存在意義は薄れているけれど、なくなると困る存在がアクリル塗料なのです。