初めて外壁塗装を依頼するとき「もしトラブルに巻き込まれたら」と不安になる人は多いものです。外壁塗装に関わらず、リフォームは一度手を加えると元に戻すのが難しい施工もあり、小さなイメージの食い違いが大きなトラブルに繋がるケースもあります。この記事では、外壁塗装でトラブルが起きた時の対処法や、事前にできる対策などを紹介します。
外壁塗装で起きがちなトラブルとは?
1つ目は、悪徳業者による手抜き工事です。外壁塗装は、ほかのリフォームとは違い、仕上がりの良し悪しをひと目で判断しにくいもの。下地処理がきちんと行われているか、塗装の回数は適切かなどを確認するには専門知識が必要なため、工事がずさんでも問題が発覚しづらいのです。
2つ目は、リフォームイメージの食い違いです。リフォームは新築とは違い、工事が完了するまで施工の全貌を確認できません。その上、外壁塗装は面積効果の錯覚や、光の当たり具合などで住宅の印象が変わりやすいことから、「想像していたカラーにならなかった」などのトラブルが起こりやすいといわれています。
3つ目は、近隣住宅とのトラブルです。塗装工事中は、足場設置の騒音や塗料の臭い・飛沫などで、ほかの住宅に迷惑をかけることもあります。特に住宅が密集している住宅街や、近隣との間が狭い都会などは要注意。工事前にきちんと挨拶まわりを行い、汚れやすいものがあれば事前に移動をお願いしましょう。
万が一、外壁塗装のトラブルが起きてしまったら?
優良な施工会社なら「外壁塗装で工事にミスがあった」「イメージと大きくかけ離れた仕上がりになった」などの場合、保証期間中は無料で手直しをしてくれます。しかし、悪徳業者による手抜き工事となると、リフォーム後に行方をくらませ、連絡が取れなくなるケースも多いものです。
万が一、施工後のトラブルに業者が対応してくれない場合は、公的機関を利用しましょう。国土交通省から指定を受けている窓口や、消費者庁が管轄している窓口などもあり、ほとんどは電話相談が可能です。見積書のチェックサービスや、直接専門家に話を聞いてもらえるサービスなど、窓口によって特徴が異なるので、自分に合ったものを選んでください。
トラブルを防ぐためには事前対策が重要!
外壁塗装でトラブルを防ぐために、何よりも大切なのは業者選びです。業者によって得意な施工や実績、扱っている塗料、担当者の雰囲気などの特徴は大きく異なります。優良な業者だとしても、担当者との相性が悪く、コミュニケーションが取りづらいとリフォームの満足度も下がりがち。信頼できる業者かをきちんと見極めることはもちろん、会社の方針や打ち合わせの雰囲気なども考慮して、適切だと感じた業者に依頼することが大切です。
また、業者との打ち合わせでは、見積書の正確性に注意しましょう。業者によっては、規模の小さい工事だからと、ざっくりとした見積書しか提示してくれないこともあります。塗料の個数や商品名がきちんと書かれているか、「一式」とまとめた箇所の内訳を説明してくれるかなどを確認し、納得できる金額だと感じた業者と契約しましょう。費用の相場がわからない時は、複数の業者に相見積もりを取り、それぞれの対応や金額などを比較するのがおすすめです。安ければよいわけでなく、特徴を総合的に判断した上で、相性がよいと感じた業者に依頼しましょう。
外壁塗装で起こりやすいトラブルは、手抜き工事やイメージの食い違い、近隣住宅からのクレームなどです。業者と連絡が取れない、見積書に不安があるなど、不審な点が見られたら公的機関に相談するのがおすすめ。窓口によってサービス内容が異なるので、それぞれの特徴を理解した上で自分にあったものを選びましょう。トラブルを未然に防ぐには、信頼できる業者選びが何よりも大切です。複数の業者に相見積もりを取り、費用や担当者との相性などを見極めながら、信頼できると感じた業者に依頼しましょう。