外壁に液だれが発生してしまうと、見た目が悪くなるというのはもちろんですが、塗料が本来有している効果も薄くなってしまいます。そのため、できるだけ早く修復作業をするのがおすすめです。しかし、どのように対応すればよいのか悩むものでしょう。今回の記事では、外壁塗装で液だれが発生してしまう原因から対処法まで、詳しく解説していきます。
液だれとは
液だれとは、外壁塗装を行った際に使用した塗料が、経年劣化と共に少しずつ取れてしまう現象です。最後の外壁塗装から年月が経っている場合は、液だれが起こってしまうことは避けられません。また外壁塗装を行った職人の技術力が低い場合、塗料の希釈剤量を間違えてしまったり、厚塗りをしたりすることによって、液だれが起きてしまう場合もあります。
液だれが発生したらどうする?
一度液だれが起きてしまった場合は、技術力のない素人では対処するのは困難になります。そのため、修復作業を外壁塗装の職人に依頼する必要があるでしょう。以前外壁塗装を依頼している場合は、ほとんどの業者が塗り直しや修正工事を行ってくれるので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
液だれは基本的に施工不良に該当するので、ほとんどの業者は再度の工事を受け入れてくれますが、まれに「問題ありませんよ」といわれることもあるようです。その場合は、業者が行った調査結果を、他の業者に相談してみましょう。液だれを放置していると、外観の見栄えが悪いことに加えて、外壁の劣化が進んでしまう原因にもなりかねません。外壁の液だれは放置することなく、専門の業者に相談しましょう。
液だれを防ぐために
液だれが発生したら対処するのも重要ですが予防することも重要です。そこで、液だれを防ぐための方法について以下で紹介します。
■塗装回数をチェックする
業者によっては、外壁塗装の塗料を節約しできるだけ利益を得るために、厚塗りしているところもあります。そこで、塗装回数がどのくらいなのか事前に確かめてみましょう。基本的に塗装を行う際は、外壁の下塗り・中塗り・上塗りの3回がベーシックとなっています。そのためこれより少ない2回、1回塗りだけの場合は、厚塗りをしている可能性があるので注意が必要です。事前に業者に聞くだけで、信頼できるか判断できるため、依頼する際には塗装回数をチェックしてみましょう。
■職人に技術力があるか確認する
どれだけよい塗料などを使っていても、施工を行う職人に実力がなければ意味がありません。悪徳な業者ではなくても、技術力のない職人によって液だれが起こってしまうということもあります。そこで、依頼する前に外壁塗装を行う職人にどのような実績があるのか聞いてみましょう。外壁塗装を行ってきた年月や施工実績などを聞いておくと、安心して依頼することが可能です。
■季節に気をつける
外壁塗装に使われる塗料は、塗った後一度乾かす必要があるため、気候が安定している季節に行う必要があります。そのため気温や湿度が高すぎたり低すぎたりすると、施工不良につながる恐れがあるため、依頼する際は季節にも必ず注意する必要があるでしょう。一般的に、湿度が高く気候も安定していない梅雨の時期や夏・冬は外壁塗装には適していません。春か秋が外壁塗装には最適の季節なので、依頼する際には夏と冬を避けることも検討しましょう。
■悪徳業者に依頼しない
液だれを防ぐためには、しっかりとした業者に依頼するのもポイントです。安易に決めてしまうと、施工不良によってあとからまたやり直す必要があります。塗装回数は何回なのか、職人に技術力はあるのか、季節に配慮している業者なのかなどを事前に確認し依頼することが、液だれを防ぐ予防策にもなるでしょう。
今回は、外壁塗装で液だれが発生してしまった場合の対処法や予防策を解説してきました。液だれを防ぐためには、事前にさまざまな要素を確認しておく必要があります。今回紹介した防ぐための方法を参考にして、外壁塗装業者に依頼する際には、必ず比較検討してから依頼するようにしましょう。