家は一生の買い物。その家の顔ともいえる外壁をどんな素材やデザインにするか、悩む方も多いのではないでしょうか。こちらの記事では外壁素材として人気の高い、窯業系サイディングボードについてまとめました。最後までしっかりチェックして、外壁選びの参考にしてみてくださいね。
窯業系サイディングボードとは
窯業系(ようぎょうけい)サイディングボードとは、セメント+繊維質でできた外壁材です。製造時に窯(かま)を使用し、高圧と高温で板状に焼き固めて作ります。新築戸建ての約8割が窯業系サイディングボードの外壁という人気の高さで、最近の外壁材の主流となっています。
窯業系サイディングボードのデザインパターン
窯業系サイディングボードには大きく分けて次の5種類のデザインがあるのです。
1.タイル・レンガ調
2.石材調
3.木目調
4.ボーダー調
5.塗り壁調
それぞれの特徴を見ていきましょう。
1.タイル・レンガ調
ヨーロッパ風の雰囲気がお好きな方におすすめです。本物のタイルやレンガを使うと高額になってしまいますが、タイル・レンガ調の窯業系サイディングなら憧れの欧風住宅も夢ではありません。
2.石材調
石を積み上げたようなデザインです。重厚感がありながら、自然との調和も感じさせてくれます。
3.木目調
ナチュラル系が好きな方に。選ぶカラーで、シックにもあたたかみのある雰囲気にもなります。
4.ボーダー調
その名の通りボーダー柄のデザインで、都会的な家にしたい方におすすめです。カラーによってポップにもスタイリッシュにもなります。
5.塗り壁調
土壁や漆喰、シラス(火山灰)を塗り重ねたような、自然素材の風合いを楽しめるデザイン。クセがないので、家の立地を選びません。
窯業系サイディングボードのメリット
つづいて、窯業系サイディングボードのメリットとデメリットを見ていきましょう。メリットは主に次の5つです。
1.初期費用を抑えられる
2.工期が短い
3.デザインが豊富
4.耐震性にすぐれている
5.耐火性にすぐれている
1.初期費用を抑えられる
窯業系サイディングボードは工場で大量生産が可能です。また、工事が易しく人件費が少なく済むため、初期費用を抑えられます。
2.工期が短い
施工が簡単なので工期が短く済みます。
3.デザインが豊富
先にご紹介したとおり、デザインが豊富です。さまざまなメーカーから多種多様な独自のデザインも出ているので、その中からお気に入りのものが見つかるでしょう。
4.耐震性にすぐれている
素材が軽量で家への負担が少ないうえ、ステンレス金具で固定することで、地震の揺れの影響を少なくすることができます。
5.耐火性にすぐれている
建築基準法で定められた防火性能の試験に合格しており、その耐火や防火の性能は折り紙付きです。防火外壁材とも呼ばれています。
窯業系サイディングボードのデメリット
つづいてデメリットもチェックしましょう。窯業系サイディングボードのデメリットは主に次の3つです。
1.早めのメンテナンスが必要
2.熱をためやすい
3.防水機能がない
1.早めのメンテナンスが必要
窯業系サイディングボードの耐久年数は5~7年ほどといわれています。つなぎ目のシーリングやサイディングボード本体の劣化が進んで、ひび割れや雨もりが起こる前に、メンテナンスをする必要があります。
2.熱をためやすい
窯業系サイディングボードは熱をためやすく、室温が上昇しがちです。
3.防水機能がない
素材自体には防水機能がありません。塗料で防水性を補っています。そのため、この塗料が劣化などで落ちてくると、ダイレクトに雨などの影響を受けてしまいます。
まとめ
以上、ここまで窯業系サイディングボードについて見てきました。人気の外壁素材である窯業系サイディングボード。その特性をよく理解すれば、理想の家づくりのヒントになることでしょう。