強い雨が断続的に壁に当たることによって、積み重なったダメージは必ず数年後に影響を与えます。それを防ぐためには外壁塗装をする必要があり、専用の塗料を塗ることで膜を張ることもできます。
そのため外壁塗装は5年以上経った家でおこなうことを推奨しますが、ただ実行する前に注意点があるので紹介します。
アスベストは肺に悪影響を与える
外壁塗装をする際の注意点としてあるのが、別名外壁塗装のアスベストと呼ばれるものです。アスベストというのは石綿のことであり1970年代から建築材料として使われていた歴史があります。石綿は耐熱性と防音性に優れているだけでなく、粉砕した後に加工すると再び使えるようになることから夢の建築材として用いられたのです。
しかし1990年代後半になり建築関連で働いている人に肺がんを発症する人が増えたことを背景に、進歩した科学研究によって検査したところ原因がアスベストということが分かります。そのため現在ではアスベストの使用は禁止され1970年以降に建築された建物全般も安全確認と周辺の影響を及ぼさないように適切に処理されるようになっているのです。
塗料の中の有機溶剤が体に影響を与える
外壁塗装のアスベストというのは、別に塗料の中に石綿が使われているということではないです。なぜ外壁塗装のアスベストと呼ばれるのかというと、その理由にあげられるのが塗料の中に含まれている添加物のことです。外壁塗装に使われる塗料の主原料というのはアクリルやウレタンであり、これらは石油によって作られています。
石油なので空気に長時間触れると固まってしまいそのままでは壁にぬれないので、空気に触れても液体のままで長時間保持するためにシンナーといった有機溶剤を加えているのです。有機溶剤を加えることで液体のまま長時間維持できるので塗りやすいだけでなく、有機溶剤の中には防虫防腐効果もあるので塗装の効果を高めてくれます。
しかし有機溶剤は決して体に良いものというわけではなく、防虫防腐効果があるということは少なからず人間にも影響を及ぼすものです。確かに有機溶剤を使うときには基準値を基に薄めて使いますが、基準値はあくまで目安のため影響というのは個人差があります。
有機溶剤は塗りたてが一番影響が強く、臭いがあるということは空気中にも漏れていることを意味するのです。実際に化学物質過敏症の人が有機溶剤を吸い込みすぎると、肺炎や喘息の原因となります。
現在では有機溶剤の入っていない塗料がある
化学物質過敏症に限らず、有機溶剤というのは抵抗力が弱い子供やお年寄りにとっては強い影響を及ぼすリスクがあります。もし子供やお年寄りがいる場合の対処法としては、完全に臭いが取れるまではホテルやマンションなどを借りて別住まいをするという方法が良いです。
しかし残留有機溶剤に反応するような状態であれば、外壁塗装をするときの選択肢としてアクリルやウレタンを選択するのはやめるのが先決になります。現在では有機溶剤に関する化学物質過敏症に悩む人のために、この有機溶剤を含まない光触媒や天然塗料など外壁塗装の塗料が開発されているので利用するとよいです。
東京都に限らず、現在では地球温暖化によってゲリラ豪富だけでなく紫外線量の増加により住宅に与える影響が強くなっています。そのため外壁に与える影響はとても大きく、長く家に住むためには5年以上経ったら一度は外壁塗装をするのが望ましいです。
しかし安い塗料には添加物が加えられているため、個人差はありますが少なからず気分が悪くなるなどの影響が考えられます。もし化学物質過敏症など添加物に対して影響があるのであれば、しっかりと換気をするだけでなく添加物を含まない塗料を選択するなどの方法を実践するのが望ましいです。