これから東京で外壁塗装を考える場合は、その耐久度も頭に入れておく必要があります。耐久度は、塗料や環境によって大きく異なってくる可能性があるでしょう。
そこで、どのような塗料がよいのかそしてどのような環境がふさわしいのかを見ていきましょう。これを知ることで、より納得ができる外壁塗装が実現するでしょう。
塗料による耐久度の違いを理解しておく
外壁塗装する場合、塗料により耐久度が大きく変わってくることをまず知っておく必要があります。
例えば、一般的によく用いられている塗料のひとつに、シリコン系塗料があります。シリコン系塗料は、現在日本で利用されている塗料の中でも平均的な耐久度を誇っており、耐用年数は13年から15年ほどです。
つまり、外壁塗装したときから13年ないしは15年ほどはそのままの状態にしておいても問題ないことを意味しています。一度と塗装をすれば、15年近くは外壁塗装のことを考えなくてもよいため、コストパフォーマンスにも優れているといえるでしょう。
これ以上に耐用年数が長いものは、フッ素系塗料や光触媒塗料になります。それぞれ20年程度の耐用年数を誇っており、よく利用されている塗料の中で一番耐用年数が長いのがこの2種類です。
耐用年数が長いため、料金はシリコン系塗料などに比べると高くなりますが、何度も塗り直す手間が省けるため長期的に見ればメリットが大きいといえます。ただ、フッ素系塗料に関してはあまり一般的な住宅で用いることは多くありません。ビルやマンションなどの、ある程度大きな建物で用いるのが普通です。
気候によって大きく耐久度が異なる
外壁塗装の耐久度は気候によって異なることも頭に入れておきましょう。いくら質の高い塗料を塗ったとしても、その気候に合っていなければ十分な効果を期待できない場合があります。
例えば、東京の中でも、内陸部と海沿いではずいぶんと気候は異なります。内陸部の場合には、潮風などの問題がありませんが、海沿いの場合は潮風によって劣化する可能性が高くなります。
そのため、単に耐久度が高い塗料を塗ればよいのではなく、違う観点から考えることが重要になるでしょう。潮風が強く吹き劣化するのは、潮風によって外壁が酸化してしまうからです。これを防ぐためには、酸化しにくい塗料を塗ることが重要になります。特に、ベランダなどの金属部分に関しては、さびが発生しやすくなりますので、酸化防止の塗料を用いるのがよいでしょう。
内陸部に関しては、奥多摩の方で冬場は非常に寒くなる可能性があります。断熱性の高い塗料を用いることで、外壁を長期間守ってくれる可能性が高くなります。
太陽光からの劣化を防ぐためには?
外壁塗装の課題のひとつは、太陽光による劣化をどのようにして防ぐかにあります。少なくとも、東京をならばどこでも夏場は激しい太陽光が差し、どこに住居を構えていても強い日差しを浴びることになるでしょう。
強い日差しが毎年のように続けば、外壁は時間の経過とともに劣化してしまう可能性が高いです。そこで、太陽光の劣化を防ぐためには、太陽光の劣化に強い外壁塗装を用いることで耐久力が高まる可能性が高くなります。
それが、2015年に開発された発売されたラジカル系塗料と呼ばれるものです。ラジカルとは、太陽光による劣化を意味しますがこの塗料はラジカルによる劣化を防ぐ成分が含まれているため、長きにわたって利用することが可能です。
おおむね、耐用年数は15年から18年ほどとなっているのが大きな魅力のひとつになります。
外壁塗装する場合、塗料の種類によってその耐久度が大きく変わってきます。最初に塗料選びを十分におこなう必要があるのは、このためです。ただ、塗料とは別にその土地によって環境がずいぶん異なりますので、その土地にぴったりの塗料を検討することも大事でしょう。
例えば、潮風によく当たる場所は、酸化しにくい塗料を使う必要があります。また、太陽光が強く降り注ぐところはラジカル系塗料などを利用することで、耐久力が高くなる可能性はあるでしょう。