
外壁にひび割れを見つけると「業者に頼むと費用がかかりそう…自分で直せないかな」と思う方は多いはずです。実はひび割れの幅によっては、市販の材料で自分でも補修できます。ただし対処を誤ると建物内部まで劣化が進むリスクがあるため、まず正しい判断基準を知っておくことが大切です。
ひび割れの幅で判断する、DIYの可否
外壁のひび割れを発見したら、まず幅を確認するのが先決です。自分で補修できるかどうかは、ひび割れの幅によって明確に分かれます。
幅0.3mm未満なら自分で補修できる
幅0.3mm未満の細いひび割れは「ヘアクラック」と呼ばれ、主に外壁塗装の塗膜部分だけに生じたものです。塗膜が経年劣化によって収縮に耐えられなくなると起こります。
外壁の構造自体への影響が少なく、基本的にDIYで対応できます。ただし、あくまで応急処置として位置づけ、根本的な解決は専門業者への相談が望ましいといえます。
幅0.3mmを超えたら業者に相談する
幅0.3mmを超えるひび割れは、外壁の下地や構造部分にまで問題が及んでいる可能性があります。表面だけをふさいでも内部の劣化は止まらないため、DIYでの補修はかえって状況を悪化させる場合があります。
専門業者に原因の調査を依頼することが先決です。幅の確認には、ホームセンターで販売されている「クラックスケール」が便利です。
手元にない場合は、コピー用紙を3枚重ねた厚さ(約0.3mm)を目安にする方法もあります。
ヘアクラックを自分で補修する手順
幅0.3mm未満のヘアクラックであれば、ホームセンターで手に入る材料を使って補修できます。正しい手順を守ることが、仕上がりと耐久性に直結します。
必要な道具と補修材の選び方
補修に必要な道具は、コーキング材(シーリング材)・マスキングテープ・コーキングガン・ヘラ・ブラシなどです。コーキング材を選ぶ際は、シリコン系ではなく「変成シリコン系」を選んでください。
シリコン系は塗装をはじく性質があるため、将来外壁を塗り直す際に除去費用が余分にかかります。変成シリコン系であれば塗装との相性もよく、長持ちする補修が期待できます。
下地処理から充填までの流れ
まずひび割れ周辺の汚れやほこりをブラシで丁寧に取り除きます。下地が汚れたままだとコーキング材が密着せず、すぐに剥がれる原因になります。
次にひび割れの両側へマスキングテープを貼り、はみ出しを防ぎます。コーキング材をひび割れに充填し、ヘラで表面を平らに整えたら、乾燥する前にマスキングテープをゆっくりはがします。
硬化するまで雨がかからないよう注意してください。なお、2階以上の高所でのひび割れ補修は転落のリスクがあるため、必ず業者に依頼するのをおすすめします。
業者に頼む判断基準と費用の目安
幅が大きいひび割れや雨漏りが疑われる場合はDIYでは対応できません。どの状態になったら業者に頼むべきかを把握しておくと、被害を最小限に抑えられます。
放置するとどうなるか
ひび割れを放置すると、雨水が外壁の内部へ浸み込み、腐食やカビが発生します。さらに悪化するとシロアリの被害や雨漏りにまで発展する場合があります。
初期段階で対処すれば数万円で済む補修が、放置によって下地ごと取り替えが必要になると数十万円規模の工事になるケースもあります。また、外壁の状態は将来的な資産価値にも影響するため、早めの対応が重要です。
業者補修の費用相場と保険の活用
業者に補修を依頼する場合、比較的軽微なシール充填という方法では1mあたり500円〜900円程度が目安です。ひび割れが深い場合に使われるカットシーリング工法では、出張費などを含めると合計8万〜15万円になる事例が多いとされています。
複数の業者から見積もりを取り、比較するのが大切です。また、台風や強風など自然災害が原因のひび割れであれば、火災保険が適用されるケースがあります。
補修費用を抑えられる可能性があるため、心当たりがある場合は保険会社や業者に確認してみてください。
まとめ
外壁のひび割れは幅0.3mm未満のヘアクラックであれば、DIYで補修することが可能です。補修材は変成シリコン系を選び、下地処理を丁寧に行うのが仕上がりの鍵です。幅0.3mmを超えるひび割れや高所のもの、雨漏りが疑われるものは専門業者に相談してください。放置すれば補修費用がふくらむだけでなく、建物の寿命にも影響します。自然災害が原因の場合は火災保険が使える場合もあるため、まずひび割れの幅と状態を正確に確認するところから始めてみてください。
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