外壁材の木質系サイディングボードとは?木目調とどう違うのか解説!

公開日:2022/05/01 最終更新日:2024/07/04


家を建てる際に、外壁に使用されるサイディングボード。その種類は、窯業系・樹脂系・金属系・木質系のおもに4つです。今回はそのなかでも木質系サイディングボードについてご紹介します。「木質系サイディングボード」と「木目調」の違いについての解説もしているので、ぜひ最後までお読みください。

木質系サイディングボードとは

木質系サイディングボードとは、天然の木材を使用したサイディングボード(外壁材)です。天然木をそのまま使うのではなく、無垢材に加工を施します。そうすることで、ナチュラルで温もりのある雰囲気は損なうことなく、虫に食われやすい、燃えやすいといった性質を克服できます。また、木質系サイディングボードには、一枚板のものと複数の板からなる集合材とがあります。

木質系サイディングボードのメリット

ここからは木質系サイディングボードのメリットとデメリットを見ていきましょう。木質系サイディングボードのメリットはおもに「天然の木材独特の質感が楽しめる」「世界にひとつだけの外壁ができあがる」「断熱性が高い」の3つです。

天然の木材独特の質感が楽しめるについては、天然木を使用するため、ほかの素材にはない独特のナチュラルで温もりのある質感が楽しめます。世界にひとつだけの外壁ができあがることについては、天然木はその個体や切断面によって1つとして同じ模様がありません。したがって、ほかの建物と被らない、世界にひとつだけのオリジナル外壁ができあがります。断熱性が高いことについては天然の木材を使用しているために、熱が吸収されにくく高い断熱性を持っています。外気温の影響が少ないために、1年を通して快適に過ごしやすいといえるでしょう。

木質系サイディングボードのデメリット

つづいて、木質性サイディングボードのデメリットをお伝えします。デメリットはおもに「費用が高額」「耐久性が低い」「防火性が低い」「施工業者が少ない」の4つです。

費用が高額であることに関しては、原材料が天然の木材ということで、ほかのサイディングボードに比べどうしても高額になります。耐久性が低いことについては、素材の特性上、水による腐食に弱く、経年劣化しやすいという特徴があります。定期的なメンテナンスなしには、安全性も見た目も保たれません。防火性が低いことについては、天然の木材は燃えやすく、防火性は低いといえます。

防火指定の地域などで使用する場合は防火加工が必須です。この防火加工費も予算に組み込む必要があるでしょう。施工業者が少ないことについては、木質性サイディングボードはその設置に高い技術が必要で、取り扱いのある業者も少ないのが現状です。木質性サイディングボードを希望する場合は、トラブルを防ぐためにも、下調べの上信頼できる業者を選ぶようにしてください。

木質系サイディングボードと木目調の違い

天然木のナチュラルな雰囲気は好きだけど、価格や耐久性、メンテナンスのことを考えると使用をためらってしまう、という方もいるかもしれません。そんな方には「木目調」のサイディングボードを選択肢に入れることをおすすめします。

木質調サイディングボードと木目調の違いは、天然木使用の有無です。木目調は、見た目こそ木材のようですが、窯業系・樹脂系・金属系の各サイディングボードに、まるで天然木のようにデザインされたもの。木質系サイディングボードに比べて価格は低めで耐久性は高いため、天然木の雰囲気と、そのほかの条件もクリアしたい場合にはこれらのなかから木目調デザインを選ぶとよいでしょう。

ここまで木質性サイディングボードについてみてきました。天然木の素材にこだわりたいのであれば魅力的ですね。外壁材を選ぶときには、そのメリット・デメリットをよく理解した上で、自分の作りたい家に合うものを採用することが大切です。

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