おおよそ10年に一度は必要と言われる外壁塗装ですが施工費用は決して安いものではありません。
そのため、外壁塗装を依頼する際の業者選択には十分な注意が必要です。
数多い塗装業者の中には積極的に売り込んできて法外な金額を請求するところもあれば、格安施工を売りとして手抜き工事をする業者もあります。
間違いのない業者選択と、塗装後の10年をもやもやした気持ちで過ごさないために外壁塗装を依頼する際の注意点を提示致します。
外壁塗装は業者選びがすべて
塗装を含むリフォーム業界というものは相場があってないようなもの、多くの業者が入り乱れそれぞれの金額を提示して応じた仕事をしているのが現状です。
それなりの対価を支払い、施工してしまったらやり直しの効かない外壁塗装は業者によって仕事の方法も、施工できる範囲も異なる場合があります。
○注意点
◆どこに外装塗装を依頼するかが大きな注意点となります。
あしげく通い、詳細な調査をする業者もあれば、その場で見積り金額を提示する業者もあります。
さりげなく手抜き工事をする職人さんや追加工事の請求に余念のない会社も見受けられます。
◆外壁塗装を依頼する際には必ず複数の業者に見積り依頼をすることをおすすめします。
見積書作成時の対応や見積書の内容に応じて、丁寧に選んでいかなければなりません。
くれぐれも目先の金額だけで判断なさらないよう注意が必要です。
細部処理の方法に注意する
見積り調査に付随して、細部の処理をどうするかを業者と丁寧に打ち合わせする必要があります。
見積り調査時にクラックや雨漏り、コーキングの劣化などに気付かないか、あるいは気付かないふりをしている業者については論外です。
小さなクラックでも放置したら次の10年後にどうなっているかわかりませんし、コーキングの劣化についても打ち直すのか上から打ち足すのかによって見積り額が変わってきます。
また、雨樋や破風板、戸袋などの細部の塗装についてどうするか?
同じ塗料を使うか、あるいは安価な塗料にするか?
などを必ず見積り時に提示させておかなければなりません。
後々のトラブルを防ぐためにも、見過ごしがちな細部にこそ留意しておくべきです。
周囲への挨拶を忘れずに
外装塗装を依頼する業者が決まったら、工期に向けて周囲の住民へ挨拶しておかなければなりません。
塗料の匂いや道路の使用、部材の搬出入や塗料の飛散、入れ代わり立ち代わりの職人の出入りなど塗装工事にかかる近隣住民への影響は大きなものがあります。
業者の職人、あるいは担当者と同行して近所の方々に工事による影響を説明しておく必要があります。
建物同士も人間同士の関係も地域での調和が大切です。
施工期間は2週間ほどの余裕を!
「早い!安い!きれい」はどのような仕事にも通じる三要素ですが、外壁塗装は外仕事です。
気象状況や天候に大きく左右されます。
外装塗装の工期に関しては、最低でも2週間ほどの時間的余裕を持たせておくことをお勧めします。
急かしても塗料の乾きが早まるわけではありませんし、かえって手抜きを促すことになりかねません。
職人さんにはひとつひとつの工程に丁寧に向き合ってもらい、いい仕事をしてもらいましょう。
できるだけ作業に立ち会う
外壁塗装を依頼するときのいちばんの注意点としてあげられるのが、塗装工事は、見ていなければいくらでも手抜きができる仕事であるということです。
信頼している業者でも塗装職人が入れ替わったり、下請けに依頼したりすることがあります。
下地処理を怠ったり、塗料を薄めすぎたり、二度塗りしていないなどの手抜き工事はうわべの結果だけでは判断できませんし、やろうと思えば簡単にできることです。
塗装の邪魔にならないよう職人さんの失礼に当たらない範囲での立ち合いも考えておく必要があります。