外壁塗装を行う際、塗装業者から低汚染塗料を紹介されることがあります。低汚染塗料と聞いても、一体どのような特徴があるのか専門的なことが分からないと決めることができません。この記事では、低汚染塗料とはどのようなものなのか、その特徴とメリットやデメリットについてお伝えします。
低汚染塗料の特徴
低汚染塗料は、汚れを防ぐ効果が高い塗料になっています。外壁にはカビや藻が付着してしまうことがありますが、これらも繁殖しにくくしてくれるのが汚染塗料の特徴です。
低汚染塗料はどのように汚れを防ぐのか
低汚染塗料は、汚れが付着しにくくなるように、塗膜の表側に特殊なコーティングを施しています。汚れが付着したとしても、雨水で汚れが落ちるようになっているので、汚れがこびりついてしまうことがありません。
また、汚れがつかないことで劣化を防ぐことにもつながります。外壁塗料がしっかりしていると、建物の寿命ものびるといわれているため、外壁塗装をする際は、どのような塗料を選ぶのかも重要といえます。低汚染塗料は、水と馴染みやすい親和性がある点が特徴です。水と馴染みやすいことで、雨によって汚れが落ちやすくなるのです。
低汚染塗料を外壁塗装に利用するメリット
低汚染塗料を使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。メリットについてまとめておきます。
汚れがつきにくい
低汚染塗料の一番のメリットが、汚れがつきにくいことです。ほこりや排気ガスの汚れが付着したとしても雨で流れてくれるので汚れが付着しにくいのです。セルフクリーニング効果がある塗料とされています。水はけもよいので、雨だれも起こりにくく、大掛かりな掃除をしなくても、綺麗な状態を保てます。
カビやコケの繁殖も防げる
低汚染塗料は、カビやコケの繁殖を防げるという点もメリットです。表面をコーティングしているので、膜ができてカビやコケが付着しにくくなっています。万が一、カビやコケの胞子がついたとしても、雨で洗い流されるので繁殖しません。
耐久性が高い
低汚染塗料は、耐久性にも優れています。汚れにくくすることを追求した塗料なので、耐用年数も長くなっているのです。平均して15年程度耐用年数があるとされています。
低汚染塗料を外壁塗装に利用するデメリット
低汚染塗料はメリットが多いと思われがちですがデメリットもあります。デメリットをまとめておきます。
ひび割れが起きやすい
低汚染塗料のデメリットとして、塗料の弾性性能が低い点が挙げられます。これが低いことで、ひび割れができやすいというデメリットがあります。柔らかな表面の塗料は、汚れがつきやすいですが、しなやかです。しかし表面が硬い塗料は、汚れにくくなる分、割れやすくなってしまうのです。耐久性は高い低汚染塗料ですが、ひび割れしてしまうとその効果も発揮されません。低汚染塗料を使用する際は、外壁との相性を考えて選ぶ必要があります。
低汚染塗料の種類
低汚染塗料には、いくつか種類があります。各メーカーでもオリジナルの低汚染塗料が販売されているので、どれが一番適しているかは外壁塗装業者によく相談して決める必要があるでしょう。同じ低汚染塗料でも、性能に違いがあり、どのような性能になっているかで価格も違ってきます。
まとめ
低汚染塗料の特徴やメリット、デメリットを紹介しました。低汚染塗料は、汚れがつきにくく建物の美観を維持してくれるというとても嬉しい効果があります。しかし、ひび割れしてしまったら効果が発揮されないため、外壁塗装を行う際は現在の外壁に合った低汚染塗料を提案してもらう必要があるでしょう。外壁塗装に詳しい専門業者に相談するようにしてください。