一般的に外壁塗装は、新築後や前回の後から10年前後で塗り替えが必要になるといわれています。訪問販売の営業マンの説明を聞くと、今すぐに外壁塗装の依頼をしなければならないと焦ってしまうかもしれませんが、このような場合の対処法についてしっかりと頭に入れておく必要があります。
外壁塗装の訪問販売がすべて悪いわけではない
外壁塗装の訪問販売が自宅に来たからといってすべて悪いわけではありません。本当に自宅を見て外壁塗装をしたほうがよいと本気で思って訪問販売をしてくれる営業マンもいることでしょう。
しかしお金をたくさん支払ってもらうために、その場のトークによりきちんとした見積もりを知らせることなく契約をさせようとする営業マンが実際にいることは事実です。このような訪問販売が来たとしても、はっきりと断れるようにするためにも、どのようなトークが悪いトークであるのかを知っておく必要があります。
このような営業マンには注意しよう
注意したい営業マンのトークとして、第一にキャンペーン中なので値下げするという内容が挙げられます。例えば本当は300万円の費用がかかるけれども、キャンペーン中なので100万円値下げするなどといった、大幅な値下げをアピールすることがあれば要注意です。
そのほかにも創業10周年記念のキャンペーン、この地区を対象にしたキャンペーンなどとさまざまな理由をつけて営業をおこなってくるものです。これらは典型的な値下げの商法であり、このような大幅な値下げを見せることによって、得だと思わせる手法です。
適正な金額から値引きをしてくれるのであればよいですが、値下げをした後の金額が適正金額である可能性もあるため、分な注意が必要です。そして今すぐに塗り替えをしないと危険だと、不安をあおる内容です。確かに外壁にひび割れやチョーキング現象などがある場合には、塗装が必要となるでしょう。
しかし今すぐにやらなければならない、損してしまうなどのような危険を強調してくる際には十分な注意が必要です。この理由は訪問販売がすぐに契約をとりたいからであり、すぐに契約をおこなってはなりません。そして前払いすると値引きするといった内容です。
外壁塗装工事で必要となる費用はかなり高額となりますが、このお金をすべて前払いで要求してくる業者は信用してはなりません。中には費用だけもらい塗装をしに来ない、費用だけ持って逃げてしまうなどの悪徳業者がいるのも事実です。どのような理由であれ、前払いは絶対にしてはならないことです。
優良な訪問販売業者であるかを見極めるポイントとは
悪質な訪問販売業者にだまされないためにも、事前に優良業者を選ぶポイントについて押さえておくとよいでしょう。
まず、資格を保有している業者であるかどうかです。外壁塗装は免許や資格がなくても作業ができますが、優良業者の場合には技術の高さを証明することができる資格を持っていることが多く見られます。外壁塗装での技術の高さの証明としては、一級塗装技能士や外壁劣化診断士、塗装業許可、外壁塗装マスターなどがあげられます。名刺を渡された際には資格があれば記載されていることがほとんどなので、よく確認しておくようにしましょう。
二つ目には保証が付いているかどうかです。保証サービスが付いていることで、塗装直後に何らかのトラブルがあった場合には、適用年数以内であれば補修を受けることが可能となります。
三つ目に過去に塗装した物件を見せてくれるかどうかです。過去の事例を見るのであれば、自分の家で使う塗料で塗装した過去の物件や、塗装してから時間が経過している物件を見せてもらうようにしましょう。
このように外壁塗装の訪問販売がすべて悪いわけではありませんが、気をつけなければならないことがわかりました。特に今すぐに契約をあおるようなトーク内容については十分に注意しましょう。話す機会を与えないほどにたたみかけてくるように話してきたり、今すぐ、危険、損をするなどと危険を強調する、大幅な値下げをしてくるなどが該当します。
悪徳業者はさまざまな手口を使いだまそうとしてくるため、少しでも怪しいと感じた場合には、依頼を断り絶対に契約しないようにしましょう。