家を守るためには外壁塗装を定期的におこなうことは重要ですが、それほど頻繁におこなうことではないので分からないことも少なくありません。では、実際に業者に塗装を依頼する場合、全体的ではなく部分的な補修を依頼することはできるのでしょうか。
外壁は経年劣化を避けることはできない
風雨にさらされ、さらに日光も直接当たる外壁は、どれだけ大切に扱っていたとしても、どうしても経年劣化を避けることはできません。もちろん、劣化は避けられませんが、適宜正しい手入れをしていけば、いつまでもきれいな状態を保つことができます。
だから、まずは状態を維持するということからも、時々は外壁の様子を確認し、必要に応じて補修してもらうようにするのがポイントです。一般的に外壁に発生しやすいトラブルとしては、ひび割れや剥がれ、さらにチョーキング現象なども起きてしまうことが多く、そのまま放置しておくと隙間から水分などが入ってしまうこともあるので注意しましょう。
また、塗料には撥水性などもありますが、これも徐々に低下してしまい、次第に外壁に雨水などが侵入しやすくなってしまう可能性も出てきます。だから、まずは何かトラブルがあったら放置せずに対処すること、さらに定期的にメンテナンスを施して、良い状態をできるだけ保つように心がけましょう。
部分補修だけを依頼することはできるのか
外壁塗装の場合、壁全体ではなく部分補修でも十分そうに見えるトラブルというのは決して少なくありませんが、この場合、部分補修だけを依頼することは可能でしょうか。これに関しては、壁の状態によっては全体に施す必要があると言われることもありますが、基本的には部分補修は可能です。
たとえば外壁にひび割れを発見した場合はコーキングなどで対応することになりますが、その場合はその部分だけをきれいにしてもらったとしても問題ありません。また、チョーキングの場合は塗装工場が必要とはなりますが、これも気になる部分だけの対応というのはできることになっています。
ただ、外壁の状態をみて、その状況からできれば大規模に補修する必要があると業者に判断されることもあれば、今すぐなんとかしなければとなる場合もあります。このように状態によっても判断が大きく変わってきてしまうので、まずは業者に連絡をし、どのような状況かをチェックしてもらうようにしましょう。
またその際はできるだけしっかりと見積もりを出してもらい、どれくらいの金額になるのかというのも合わせて知っておくようにすることもおすすめします。
部分補修をしてもらう場合に注意しておきたいこと
外壁塗装に関しては、気になる部位だけをなんとかしてもらう部分補修の対応も業者に依頼することはできるようになっています。基本的には10年に1回くらいで外壁は塗り直すと良いと言われることが多いですが、部分補修はもっと短いスパンで依頼することも可能です。こまめに手入れをしておくことで良い状態の外壁を維持できるようになるので、結果的に大きなトラブルに見舞われにくくなるというメリットもあります。
ただできるだけ注意しておきたいのは、部分補修をしてもらう場合でも多くの場合には足場を組む必要があるということです。壁全体に塗装を施す場合も、部分的に補修する場合も、実は足場を組んで作業してもらうということは決して少なくなく、さらに足場の費用は比較的大きな金額になります。
そのため、こまめに部分補修をしてもらおうとする場合、毎回足場を組んでもらうと結構な金額になってしまうことも十分あり得るので気を付けましょう。特に節約のためにおこなう場合、長い目で見ると支出が多くなってしまう可能性もあるので、部分補修にばかりこだわらないようにするのが無難です。
外壁塗装を業者に依頼する場合全体に塗装を施してもらうこともできますが、部分的な補修を依頼することももちろん可能です。その場合、トラブルの規模によって補修の内容や緊急性などが変わるので、まずはしっかりと業者にみてもらうようにしましょう。
また毎回足場を組んでもらうことになる場合が多いので、費用の面が気になる場合はしっかりと足場の費用も計算して依頼するのが基本です。そうすればただ単に外壁の状態を維持することができるようになるだけでなく、余分な支出も抑えることにもつながるからです。