住宅には塗装がされていて、新築の時は非常にきれいです。
しかし長く住んでいると徐々に汚れが目立ってきます。
また見えないひび割れが少しずつできてきたり、壁の性能の低下があるかもしれません。
何らかの対策が必要になります。
長年の汚れを消し美しい外観にする
新築で購入した住宅は、外観も内装も非常にきれいです。
これから新たに住もうとするとき、すべてがきれいだと心もウキウキしてくるでしょう。
確かに最初は非常にきれいですが、まず内装に関しては水回りを中心にすぐに汚れてきます。
そして外装に関してはいつの間にか少しずつ汚れが付いてきます。
雨と言いますと水なのでそれほど汚れないと感じるかもしれませんが、実際は結構汚い水です。少し付いたぐらいで黒っぽくなったりしませんが、長年の雨が積み重なると、それが外壁の汚れに代わってきます。
もちろん雨以外にもいろいろな汚れがあり、それらが蓄積するとせっかくのマイホームもかなり汚く見えてしまいます。
外装塗装の目的としては、長い年月の間に付いた汚れを見えなくして、美しい外観にするために行います。
汚れを消すと言っても雨などでついた汚れは簡単に落ちません。
きれいに落とすよりも、表面の汚れを取って塗料がきちんと塗れる状態にします。
塗料の選定に関してはある程度希望を伝えられます。以前と同じものでも良いですし、少し変えることもできます。
ひび割れ部分を補修し雨などが入らないようにする
新築の建物を建てるとき、きれいに外壁の塗装を行います。比較的固い素材ですから、手で触っても弾力性などを感じないタイプになります。
これによって住宅を雨風などから守ってくれますが、あくまでも塗装なのでそれほど分厚く塗られているわけではありません。
となると長い年月の経過によって、少しずつひび割れが生じる時があります。建ててすぐひび割れが出るとなると、住宅そのものに問題があると考えられるでしょうが、10年後ぐらいから出てくるひび割れは一般的な住宅でもそれなりに見られます。
ひび割れをそのままにすると、どんどんひび割れ部分が広がり、隙間も大きくなってきます。
そこから雨水などが入れば、雨漏りの原因にもなりますし、壁の素材を弱らせる原因にもなります。
外壁塗装の目的としては、ひび割れ部分の補修があります。
一定期間経過した住宅には非常に細かいひび割れがたくさんあり、それを細かく補修しても逆に見た目が悪くなります。そこで現在塗られている塗装の上から塗り直すことでひびを埋めることができ、補修跡を意識することもなくなります。
防水性をよみがえらせて住宅機能をキープ
日本は1年を通してある程度均等に雨が降ります。本州以南は梅雨などがありますが、東南アジアのように雨季と乾季がはっきり分かれるようなことはありません。異常気象でゲリラ豪雨が降ることもありますし、台風は夏から秋にかけてそれなりにやってきます。
住宅においては、雨風に耐えられる仕組みを持っておく必要があります。
雨は上から下に落ちてくるイメージがありますが、風を伴う雨も多く壁などにも多く吹き付けます。
それを想定して壁には防水性の高い塗装などが行われています。
新築の時などは防水性がきちんと機能するので、塗装部分を超えて浸み込むことはあまりありません。
しかし長い年月によって徐々に防水機能が落ちてくると、その部分から雨が浸み込んでくる可能性があります。
外壁塗装の目的としては、防水性をよみがえらせることがあります。
新築時において外装の防水機能の寿命などを確認しておくと良いでしょうが、その寿命期間が一つの目安と言えるでしょう。
塗装をしなくても一応は住めますが、傷みが激しくなる可能性があるので塗装した方がいいかもしれません。
住宅は建てれば何の補修もせずに住めると考えがちですが、長く住めばそれなりに傷みが出てきます。
外壁に関してはまず見た目が悪くなります。
ひび割れがあったり、塗装の防水能力の低下などもあるので、それらを解消するために塗装が必要になります。