外壁塗装の塗料を検討する際、ツヤの有り無しで仕上がりの印象が大きく変わります。そもそもツヤ消し塗料とは何という方や、メリット・デメリットについて知りたいという方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、ツヤ消し塗料の特徴や、メリットやデメリットについて解説していきます。
そもそもツヤ消し塗料とは
外壁のメンテナンスをする際、どの塗料を選ぶべきか悩む方も少なくないでしょう。また、と同じ色合いの塗料でも、ツヤの有無によって見た目の印象が大きく変わります。ツヤのある塗料とは、光沢感のある仕上がりになる塗料を指します。
一方、ツヤのない見た目の塗料は、光を反射しない落ち着いた仕上がりになるのが特徴です。塗料業界では、グロス値と呼ばれる光沢度合いを測定し、ツヤの有無を決定しています。グロス値の測定方法としては、平らな面に塗装を行い、60度の角度から光を当てます。
そして、反射した光の量をグロス値と呼ぶのです。ツヤのない塗料は、グロス値が5%以下のものを指します。
ツヤ消し塗料のメリット・デメリット
塗料はツヤの有無によって、見た目の印象が異なることはもちろん、そのほかにも、さまざまな違いがあります。ここでは、ツヤ消し塗料のメリットとデメリットについて紹介します。まず、最大のメリットは、住宅全体が落ち着いた印象となり、高級感が生まれることでしょう。住宅の外観は、家の第一印象を決める重要なポイントとなるため、高級感のある見た目になるのはメリットだと言えます。
さらに、光沢感が少ない分、周囲の風景と馴染みやすいのもメリットの一つです。
一方、ツヤあり、なしで同グレードの塗料を比較した場合、ツヤのない塗料の方は、耐用年数が短くなる傾向にあります。また、ツヤ消し塗料は高単価なものが多いのも、デメリットとして挙げられるでしょう。
ツヤ消し塗料はどんな家に向いている?
ツヤのない塗料を使用した外壁は、光沢感がなく、落ち着いた印象に仕上がります。そのため、高級感のある見た目にしたい、シックな印象にしたいという場合は、ツヤのない塗料が適しているといえます。
一方、ツヤのある塗料を使用した外壁は、塗り替え直後はピカピカの外壁になるでしょう。新築のような印象になるのは魅力ですが、周囲の住宅と並ぶと光沢感がありすぎて目立ってしまったり、落ち着かないと感じてしまったりすることも少なくありません。
つまり、周辺の環境に馴染むことを重要視したい方や、高級感のある見た目が好みの方は、ツヤ消し塗料を選ぶと良いでしょう。また、ツヤ消し塗料は和風の住宅との相性が良いため、住宅のテイストで検討するのもおすすめです。
ツヤ消し塗料を選ぶときのポイント
塗料を選ぶ際のポイントの一つは、部屋の中と外で色見本を確認することです。塗料の色を選択するのに、パソコンやパンフレットを見て選ぶのが一般的ですが、屋外の太陽が当たった状態とは、印象が異なるケースが多くあります。できるだけ実際の現場に近い状態で色を確認するようにしましょう。また、ツヤ消し塗料は汚れが付着しやすい傾向にあります。そのため、車通りが多い、大通りに面しているという場合は、慎重に検討するのがおすすめです。
そのほか、ツヤ消し塗料は艶ムラと呼ばれる現象が発生しやすい傾向にあります。艶ムラになっている外壁は、見た目の印象が悪くなってしまいます。職人の技術によって仕上がりに差が出やすいため、ツヤ消し塗料の施工技術がある職人かどうかを見極めるのもポイントの一つです。
外壁塗装の塗料選びでは、ツヤのあり、なしで迷う方も少なくないでしょう。高級感のある外観に仕上げたい、周囲の住宅と馴染みやすい塗料にしたいという場合は、ツヤ消し塗料がおすすめです。さらに、和風の住宅との相性が良いため、住宅のテイストで選ぶのも選択肢の一つでしょう。ただし、ツヤ消し塗料は職人の腕によって差が出やすいことや、汚れが付着しやすいことなどが注意点です。