家を建てたら、住宅の状態を保つために屋根塗装や外壁塗装のメンテナンスを定期的に行う必要がありますが、費用をできるだけ抑えたいと考えている方がほとんどでしょう。そこで本記事では、屋根と外壁のメンテナンスを同時にすることのメリットやデメリットについて解説していきます。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うべき理由
住宅の第一印象を左右する屋根と外壁ですが、美観を保つだけの役割ではありません。室内を快適な温度に保ったり、雨・風から住宅を守ったりする役割も果たしています。しかし、常に屋外で雨風、紫外線にさらされている外壁と屋根は、時間の経過とともに劣化が進んでしまいます。そのため、快適な暮らしを維持するために定期的なメンテンナンスが欠かせないのです。しかし、屋根と外壁のメンテナンスには高額な費用がかかります。たとえば、30坪の住宅の外壁のみのメンテナンスは70~100万円、屋根のみのメンテナンスの場合は60~80万円が相場となっています。まとまった費用が必要になる分、できるだけ費用を抑えたいと考えるものでしょう。
そこで、屋根と外壁のメンテナンスを同時に行うのがおすすめです。同時施工なんてさらに高額な費用がかかるのではないかと考えられがちですが、費用を抑えられるのです。なお、屋根と外壁はそれぞれ10年に一度のメンテナンスが推奨されています。つまり、同時期にメンテナンスが必要になる箇所をまとめて施工することで、コスト削減や工期短縮ができ、おすすめなのです。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット・デメリット
屋根と外壁のメンテナンスを同時にすることの最大のメリットは、費用を抑えられることでしょう。費用が安くなる理由は、足場を組むのが一回で済むからです。足場を組むのは1回で20~30万円の費用がかかります。そのため、2回に分けて施工するよりも足場を組むのが1回で済む分、総合的にかかる費用が安くなるのです。また、業者を探したり、依頼する手間も1回で済んだりするのもメリットの一つとして挙げられます。
ただし、総費用が安くなるといっても、同時施工にはまとまった金額を準備する必要があります。30坪の住宅で100~140万円の費用がかかるでしょう。また、屋根と外壁の両方の施工技術があり、同時施工が可能な業者はそれほど多くありません。より慎重に業者選びを進めなければならないこともデメリットの一つです。その他、同時に施工する場合、工期が長くなるのも考慮しておかなければなりません。別々に施工するのと比較して、トータル日数は短くなりますが、2~3週間はかかるでしょう。
外壁と屋根の塗装は10年ごとに行うのがおすすめ
屋根や外壁のメンテナンスの重要性は理解しているものの、そもそもいつメンテンナンスすべきか分からないという方も多いのではないでしょうか。まず、外壁のメンテナンスのタイミングは8~15年、屋根のメンテナンスは6~12年が目安となっています。
そのため、どちらも10年に一度はメンテナンスを検討すると良いでしょう。ただし、使用している塗料や環境によって劣化の状況は異なります。見た目で劣化しているのが分かる、外壁に触れると塗料が付着するなどの場合は、10年に達していなくてもメンテナンスを検討するようにしましょう。一方、劣化は感じられないけれど、メンテナンスをしないまま10年以上経過している場合、専門の業者に点検してもらうのがおすすめです。
住宅の屋根や外壁は、住宅の美観や室内の快適さに関わる重要な要素です。特に劣化が感じられないという場合でも、10年に一度は専門の業者の点検を受けるのがおすすめです。なお、同時にメンテナンスを行うと、足場を組むのが1回で済む分、トータルの費用を抑えられる傾向になります。いったんまとまった金額を準備しなければならないなどのハードルはありますが、費用を抑える方法の一つとして検討するのがおすすめです。