外壁塗装の打ち合わせをして内容を確定したら見積もりを出してもらうことになります。最終的に契約する前に書面に記載された内容をチェックすることになりますが、どのようなポイントを確認したら良いのでしょうか。失敗しないためのチェックポイントを押さえておきましょう。
内容の正しさをチェックしておくのが肝心
業者から提出される見積もりは内容と費用に関わる書類になっているのが通例です。
外壁塗装の作業内容が本当に打ち合わせした通りになっているか、希望した内容の作業をするために必要な工程が含まれているかがチェックポイントとして重要になります。外壁塗装ではまず足場を作り、高圧洗浄をしてきれいに塗装を剥がした後で下地作りをするのが通例です。
そして「下塗り・中塗り・上塗り」の三回の塗装をした上で仕上げをおこない、足場を解体して納品というのが流れとして一般的になっています。足場を組まない予定になっていたり、塗装が二回だけだったりしていたら理由を聞いてみましょう。
また、外壁塗装だけでなく屋根塗装も同時におこなってもらう形にしていたのに屋根塗装が予定に入っていなかったというトラブルもしばしばあるので注意しなければなりません。
作業日程に無理がないかも確認が必要
作業に関わる見積もりのチェックポイントとしてもう一つ重要なのが日程です。無理のないスケジュールが組まれているかを確認することで塗装の仕上がりも良くなります。
外壁塗装は小規模なものでも一週間から10日程度はかかるものだという認識をまず持っておきましょう。足場作りや解体だけでも一日作業になるのが通例だからです。過密スケジュールになっているとミスが起こりやすく、作業も雑になりがちなので注意しなければなりません。
特に気を付けたいのが三度塗りの作業で、前に塗った塗料が完全に乾いていないまま次の塗料を塗ると台無しになってしまいます。塗ったら一晩は乾かしてから次を塗るという三日間の作業になっているかをチェックしておきましょう。
費用の内訳を確認しておくのも重要
外壁塗装の見積もりでは費用を確認することも大切です。業者によっては外壁塗装100万円としか書いていないような雑な見積書を用意することもありますが、内訳を明確にしてもらうことでその金額が信用できるかを判断できるようになります。
基本的には作業費や出張費のような人件費に関わる費用と、塗料などの消耗品の費用に分けることが可能です。足場代といった形で一括りになっていても、明確に何のための費用かが想像できれば問題はありません。
足場代と書かれていて何かわからないなら質問してみましょう。業者によって違いはありますが、足場の基材をレンタルするのにかかる費用だけのこともあれば、運搬費や足場を組むのにかかる消耗品費を含んでいることもあります。
詳しく説明してもらって損はないので気にかかったことは質問してみるのが大切です。消耗品費についても内訳を記載してもらうことで例えばどの塗料を使うのかがわかります。フッ素系のものを選んだのにシリコン系のものを使う予定になっているなどといった問題も明細がわかればこの時点で訂正してもらうことが可能です。
また、追加料金がかかる可能性がある場合には、その詳細と金額も明記した見積書を作成してもらっておくと後になってトラブルが起こらずに済みます。
外壁塗装の見積もりを受け取るとすぐに契約書にサインをしてしまう人もいるのは確かです。しかし、見積もりの内容は十分にチェックしておかないと打ち合わせしていた通りに作業をしてもらえなかったり、外壁塗装の完成度が下がったり、想定外の請求を受け取ったりすることになるリスクがあります。
作業内容やスケジュール、費用の内訳を詳細に確認して納得した上で契約するのが肝心です。できるだけ詳しい内容の見積書を用意してもらうようにすると共に、疑問があったらすぐに質問をして確認を取るようにしましょう。