外壁塗装の艶あり・艶なし、どちらが正解?耐久性と見た目で判断しよう

公開日:2026/08/01

外壁塗装の艶あり・艶なし

外壁塗装を考えるとき「艶あり」と「艶なし」のどちらを選ぶか迷う方は多いです。見た目の好みだけで決めようとすると、あとから「耐久性が心配」と感じる方も少なくありません。この記事では、艶の種類や耐久性の違い、住まいの雰囲気に合った選び方を順番に説明します。選んだあとで後悔しないための判断材料として参考にしてください。

艶あり・艶なしの基本的な違い

外壁塗装でいう「艶」とは、塗料が乾いた後に光をどれだけ反射するかのことです。艶が強いほど鏡のように光り、艶が弱いほど光を吸収してマットな印象になります。この違いは見た目だけでなく、塗料の性質にも深く関わっています。

艶の5段階と見た目の特徴

艶の強さは一般的に5段階で分類されています。「艶あり」「7分艶」「5分艶」「3分艶」「艶なし(マット)」の順に光沢が弱くなります。

艶ありはツヤツヤと輝く仕上がりで、新築のような印象を与えます。7分艶・5分艶は中間的な光沢感で、どちらの雰囲気も取り入れたい方に選ばれます。

3分艶はほぼマットに近く、艶なしは光をほとんど反射しない落ち着いた質感です。この5段階に明確な業界基準はなく、塗料メーカーによって表示の仕方が異なる場合があります。

実際に外壁に当てて確認するのが確実な方法です。

艶消し剤を混ぜる仕組みとその影響

多くの艶なし塗料は、もともと艶ありの塗料に「フラットベース」と呼ばれる艶消し剤を混ぜて作られています。フラットベースが塗膜の表面に細かい凹凸を作り出し、光が乱反射することで艶が抑えられる仕組みです。

ただし、艶消し剤が加わると塗料本来の成分が薄まるため、耐久性に影響する場合があります。混ぜる量が多くなるほど色ムラや塗りムラが出やすくなる点も、あらかじめ知っておくと安心です。

耐久性と汚れへの強さを比べる

「艶あり」と「艶なし」では、耐久性や汚れへの強さにも差があります。見た目の好みだけで選ぶ前に、長期的なメンテナンスの観点からも比較しておくのが大切です。

耐用年数の差はどのくらいか

艶あり塗料は、塗料本来の耐久性や耐候性をそのまま発揮できます。一方、艶なし塗料は艶消し剤が加わる分だけ耐久性が低下する傾向があります。

一般的なシリコン塗料の耐用年数が約10年とされる中、艶ありは艶なしと比べて1.5年〜3年程度長持ちするといわれています。ただし、近年は高品質な艶なし塗料も増えており、適切な施工を行えば10年以上の耐用年数を期待できる製品もあります。

耐用年数だけを理由に艶を決める必要はなく、使用する塗料のグレードや施工の質もあわせて確認するのが重要です。なお、外壁の既存状態や立地環境によって実際の耐用年数は大きく異なります。

カビ・コケ・汚れへの強さ

艶あり塗料は表面が滑らかなため撥水性が高く、雨水や汚れが流れ落ちやすい特徴があります。そのため、カビやコケが発生しにくく、外壁を清潔に保てる期間が長くなる傾向があります。

一方、艶なし塗料は表面に細かい凹凸があるため汚れが入り込みやすく、コケや藻が付着しやすい面があります。日当たりの悪い場所や湿気が多い環境では、艶あり塗料のほうがメンテナンスの手間を抑えやすいといえます。

住まいの雰囲気で選ぶポイント

耐久性の話だけで決めきれない場合、住宅のスタイルや周辺の環境に合わせて選ぶ方法があります。同じ色でも艶の有無によって外壁の印象は大きく変わるため、外観全体のバランスを意識するのが大切です。

和風・ナチュラル系は艶なしが馴染みやすい

和風住宅や木目を活かしたナチュラルテイストの外観には、艶なしやマット仕上げがよく合います。光の反射を抑えると素材感が引き立ち、落ち着いた上品な雰囲気を演出できます。

3分艶程度のものであれば艶消しに近い質感を保ちつつ、ある程度の耐久性も期待できます。窓や雨どいなど付帯部との艶感のバランスも確認しながら選ぶとよいです。

洋風・モダン系は艶ありで清潔感が出る

シンプルなデザインや白・グレー系のモダンな外観には、艶ありが映えやすいです。光沢感がある分だけ外壁がはっきりと見え、遠目からでも清潔感のある印象を与えます。

艶ありは塗り替えたことが外観からわかりやすく、リフレッシュ感を強く出したい場合に向いています。

まとめ

外壁塗装の艶あり・艶なし選びは、耐久性と見た目の両面から考えることが大切です。艶ありは塗料本来の耐久性が発揮されやすく、撥水性も高いため汚れにくい傾向があります。一方、艶なしは落ち着いた雰囲気を演出でき、和風やナチュラルな外観に馴染みやすいです。耐用年数だけで判断するのではなく、使用する塗料のグレードや施工の質、住宅のスタイルを総合的に考えて選ぶのが重要です。色のサンプルと同様に、艶のサンプルも実際に外壁に当てて確認してみましょう。

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