住宅の外壁に使われている塗料は、色の違いだけですべて原料は同じと感じるかもしれません。
実際にはいくつかの種類があり、それぞれでメリットやデメリットが異なります。
塗装をしてもらうなら、塗料の情報を知っておくほうが良いでしょう。
一般的に使われている塗料を知る
新築の住宅においては、新たに外壁を塗るなどはあまり考えないでしょう。しかし10年、20年と住むようになると徐々に傷みが見え始めてきます。まずは業者などからチラシが入るようになり、さらに営業などを受けるとやらないといけないと感じるようになるでしょう。
では外壁塗装においてはどんな塗料が使われるかですが、一般的には有機塗料が使われるケースが多くなります。アクリル、シリコン、ウレタンなどの塗料をホームセンターなどで見かけるかもしれませんが、これらは有機と呼ばれるものになります。人が人工的に作り出した化学塗料と言われるときもあります。一般的なので、新築の時に塗られていたのも有機タイプの塗料の可能性があります。一応事前に住宅にはどんな塗料が使われているのかを確認しておいた方がいいでしょう。
それ以外に無機塗料がありますが、こちらは鉱物など自然にある素材をメインにした塗料になります。ただし、全く有機物が含まれて無いわけではなく、塗料としての性能を出すために一部有機物が含まれるのが一般的です。
それぞれの塗料のメリットとデメリット
住宅の外壁塗装を行ってもらいたいとき、業者の選定などを行うかもしれません。ホームページなどを見るとそれぞれの業者の実績などや塗料の情報などが書かれているときもあります。塗料には複数あり、業者によっては複数から選べるときがあります。しかしどちらの塗料がどんな時に良いのかなどが分かりにくいかもしれません。
まず有機塗料は、よく使われている塗料になります。そのために価格としては比較的安価になります。また一般的に使われている塗料なので、施工がしやすいメリットもあります。デメリットとしては劣化の問題があります。外壁は太陽にさらされるので紫外線の影響を受けますが、紫外線によって劣化しやすい問題があります。
紫外線の問題を解決するための塗料として無機塗料が登場したと言われています。こちらのメリットは、対候性があるところでしょう。紫外線にも強いですし、雨や風などいろいろな気候に対応しやすいタイプです。しかし有機タイプに比べると高くなりがちです。さらに施工がしにくい時もあり、なれた職人でないとうまく塗れないときもあります。
希望や予算に合わせた選択が必要になる
住宅を購入するとき、いろいろな希望や予算に合わせて物件を決めるでしょう。予算に余裕があればできるだけ希望が通る注文住宅を選ぶでしょうし、予算が少なければ一戸建てなどを選択します。外壁塗装を行うときにも一定の選択が必要になるかもしれません。
塗料には有機塗料と無機塗料があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。対候性が優れているのが無機タイプなので、外壁に塗ることを考えればこちらを選択したくなります。しかし必ずしも常に選択できるわけではありません。価格が高くなるので、予算に合うかどうかを考える必要があります。
それ以外には塗料の適性があります。住宅にはいろいろな素材が使われていますが、すべての素材にきれいに塗れるわけではありません。無機タイプに合わない素材が多く使われているのであれば、いくらいいものでも使うことはできません。業者によっても無機タイプを得意とするところもあれば有機タイプをメインにしているところもあります。無機タイプがいいなら、無機タイプでの実績のあるところを選んだ方がいいでしょう。
外壁に使われる塗料は、一般的には有機タイプが多くなります。しかし対候性に優れている無機タイプも人気があります。無機タイプは価格は少し高めで、施工に一定の技術が必要になります。使える素材も限られるので、よく選定しないといけません。