近年ヒートアイランド現象による影響として大雨が降るゲリラ豪雨があり、ゲリラ豪雨は大粒の水が天空から大量に降り注ぐので色々な被害を与えます。
その被害の中には住宅に与える影響というものがあり、外壁にダメージを負わせてしまいます。
外壁のダメージが深刻化すると耐久性に影響を与えるので、もし違和感があれば塗装をするべきです。
プラスチックを液体にしたもの
そもそもアクリルとはどんなものなのかというと、簡単にいえばプラスチックを液体にしたものです。プラスチックは石油を原料にした物質で、氷と同じく冷えると固まる性質を持っています。ただ氷と違って、一度冷えて固まるとその状態を維持するのです。
その性質があることによってアクリルはいろいろな加工ができるので、お弁当箱などの箱だけでなく強い圧力をかけて穴から噴出させれば糸になることで衣服の材料にもなります。なぜアクリルが外壁塗装に使われるのかというと、冷えて固まるといいましたがすぐに固まるというわけではなく1時間以上かけてゆっくりと固まるのです。
そこでゆっくり固まるという性質を生かして、液体の状態で壁に塗ることによって薄い膜となって付着します。この付着した膜が外壁を覆うことで、カビやほこりそして雨風から外壁を守ってくれるのです。
アクリルにシリコンを添加している
アクリルシリコンとは何なのかというと、アクリル塗料の中には液体の中に防腐剤などの添加物を加えることで効果をアップさせています。そのいろいろな添加物を加える中に、通常のアクリル塗料では加えないシリコンを加えているのがアクリルシリコンです。
シリコンというのは地球上の物質として酸素の次に多いとされるケイ素を、科学的に合成して作り上げたものです。このシリコンの特徴としてはとても粘着性が高いだけでなく、空気に長時間触れるか高い温度に晒されると固まる性質があります。そのためシリコンはフライパンなどの調理器具だけでなく、骨折した骨を保護するなど医療現場で用いられます。
壁に塗った塗料の効果が持続する
なぜアクリル樹脂にシリコンを混ぜるのかというと、その効果というのはアクリルの効果の持続性を高めることです。アクリルはプラスチックを液体に加工するものなので、外壁塗装会社に依頼すると最も安価な値段でおこなってくれます。
しかしアクリルは薄い膜を張り付けるだけなので、その持続期間というのは最低でも5年が目安になるのです。そこでシリコンを加えると、強い粘着性質があるのでアクリルの構造を包みます。
シリコンを加えたアクリルは強い粘着成分が加わるので、すこしだけ塗るときに熟練の技師がおこなわないと難しくなるという欠点はあります。しかし難しくなるという欠点を克服すると、アクリルシリコンは単体では構造が甘いのがシリコンによって強化されることで雨風や紫外線が入り込む余地をなくします。そのためアクリルシリコンは値段が高くなる代わりに、アクリルに比べて10年以上品質が保持できます。
東京はビル群が立ち並ぶことでゲリラ豪雨の可能性が高くなっていますが、ただ東京だけでなく全国的に地球温暖化によって少なからず豪雨の可能性は高まっています。その影響があることで、全国的に家の壁の耐久性というのは著しく劣化が早くなっているのです。
劣化が早まれば雨風が侵入し、カビやシロアリを呼び寄せることで倒壊するリスクを増やしてしまいます。そこで最低でもアクリル塗料もしくは値段が張ってもよいのであればアクリルシリコンを壁に塗って、外壁の劣化を抑えるのが長く住むうえで重要になるのです。