フッ素塗料は、外壁塗装の中でも最高級として知られています。耐久性が高く、長い間大事な家を守ってくれるため、外壁塗装を行う際にはおすすめの塗料です。外壁塗装の塗料にフッ素塗料を選びたいと考えている人もいるでしょう。そこで今回の記事では、外壁塗装の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説するので、参考にしてください。
フッ素塗料とは
フッ素塗料とは、塗料の主な成分が合成樹脂であり、樹脂の中にフッ素が含まれている塗料を指します。一般的に外壁塗装で使われる塗料は、ウレタンやシリコンなど安価なものを利用することが多く、フッ素塗料は塗料の中でも比較的高価なものです。しかし高価なものなので、その性能は耐久性などさまざまな面において優れており、外壁塗装を行う際にはフッ素塗料を選ぶ人も少なくありません。
フッ素塗料のメリット
フッ素塗料の最大のメリットとして挙げられるのが、耐用年数が外壁塗装で使われる塗料の中でも長いと評判になっていることです。たとえば塗料として人気の「ウレタン・シリコン」といった塗料は、約7〜15年が耐用年数といわれています。
一方フッ素塗料は、15〜20年近く長持ちするといわれており、他の塗料と比較しても2倍近く耐用年数が長いのです。そのため、初期費用はかかってしまいますが、塗り替えの手間を省くことができるのは大きなメリットといえるでしょう。
またフッ素塗料は、手入れをするのが難しい高層ビルや、耐久力が問われる航空機器にも使われています。耐久力が高いことはもちろんのこと、仕上がりの際にはビルや航空機のような「高級感溢れる外観」を期待することもできるでしょう。
フッ素塗料のデメリット
フッ素塗料のデメリットとして挙げられるのが、価格が高いという点です。耐用年数が他の塗料と比べても高いので、そのぶん価格も高くなってしまいます。一般的なウレタンやシリコンといった塗料の2倍近く施工費用がかかるので、予算は多めに見積もっておきましょう。
またビルや航空機のような、ツヤが目立つ外観を避けたいという方にとっては、フッ素塗料はあまりおすすめできません。素材の問題でどうしてもツヤや光沢が目立つ仕上がりとなってしまうため、避けたい人は他の塗料を検討した方がよいでしょう。加えてフッ素塗料は、上塗りが難しいというデメリットもあります。何年後かにまた塗装を行う必要が出てきた時、対応できる職人を探すのが難しい場合もあるので注意してください。
フッ素塗料の費用相場
フッ素塗料の費用相場は、平均的な一戸建ての住宅でも、100万円を超えることがほとんどです。一般的なシリコンなどは、建物の外壁がどれくらい劣化しているかにもよりますが、100万円以内におさえることもできる一方、フッ素塗料は100万円を超えるケースが散見されます。
確かに耐用年数が長く頻繁に塗り替えをする必要もないので、フッ素塗料を使用することはランニングコストをおさえることにつながりますが、安易に決めてしまわないように注意が必要です。担当する業者から「耐用年数も長く高性能なのでおすすめですよ」といわれてそのまま決めるのではなく、自分の家に最適なものを選ぶようにしましょう。
今回は外壁塗装の中でも耐用年数が長く、性能が高いことで知られているフッ素塗料について詳しく紹介してきました。フッ素塗料は、約20年近く大事な家を守ってくれる塗料です。塗り直しなどの手間を省くこともできるので、長い目で見るとお得ですが、価格が高いというデメリットもあります。自分の家に最適の塗料がどういったものなのか、事前に業者としっかり相談し、使用する塗料を決めましょう。