塗料などに利用されていたアスベストは通常の環境であればその粉塵が飛んでしまうことはないと考えられています。
そのため東京でも外壁塗装で利用されていたことがあるのですが危険性があるということから現在は利用されていません。
知っておきたいアスベストの危険性
昔、アスベストは外壁塗装の塗料などに利用されていたのですが、今では健康被害の原因になるということが知られており、使用禁止となっています。したがって、現在はどの製品にも利用されることはないのですが、あくまでもそれは法律で禁止されてからの話です。
つまり、法律で禁止される前に建てられた建物に関しては、今でもアスベストが含まれている塗料で塗装していたものも存在しています。この場合はアスベストが含まれていない塗料で塗装している建物とは違う方法で外壁塗装をしたりしなければならないので注意が必要です。
なぜアスベストは危険だと言われてしまうのか
アスベストは蛇紋石とか角閃石などから採取できる繊維状の鉱物で、石綿という名前で良く知られています。耐火性が高く、酸やアルカリに対しても耐性が高いだけでなく、安価という点から鉄筋コンクリートなどの材料として利用されてきました。
しかし1955年頃から利用されてきたものなのですが、人体に取り込まれてしまうと、そのまま消化されることなく体の中に残ってしまいます。
また何より問題なのは、繊維が非常に細いので空気中に浮遊し、呼吸によって簡単に体内に入り込んでしまう可能性があることです。その結果肺に繊維が刺さってしまうと、いずれは肺がんや中皮腫、石綿肺などになってしまう可能性が出てきます。
今すぐに健康被害を起こすわけではない
アスベストは非常に細かい繊維なのですが、材質は石でできているので、人体に吸収されることはありません。しかもその1つのサイズは非常に小さいので、もし吸い込んでしまったとしても違和感はほとんどありません。
だから、自分が吸い込んでいることを知らないまま放置してしまう人もいますが、体内では石綿の影響で肺に炎症を起こしてしまう可能性もあります。その結果肺がんなどを発症し、最終的には命を落としてしまう可能性もあるので注意しなければなりません。
ただ、実はこれ自体には毒性があるというわけではないし、何より吸い込んだらすぐに健康被害を起こしてしまうわけでもありません。また、外壁塗装に現在アスベストが利用されていたとしても、外壁が綺麗なままであれば何も問題はないのです。実際には空気中に飛散してしまうことによって、健康被害を起こしてしまう可能性が出てくるからです。
また、外壁塗装をおこなう場合は、高圧洗浄で壁を綺麗にするのですが、その水圧で外壁を削ってしまうと、アスベストの飛散につながる可能性もあります。したがって、今すぐに健康被害が起きるとは限りませんが、まずは専門家に相談して正しく対応してもらうようにしましょう。
アスベストは蛇紋石や角閃石から採取できる繊維状の鉱物ですが、耐火性などが高いのに安価なので、鉄筋コンクリート建築などに利用されてきました。しかし石の繊維なので、体内に取り込まれたとしても消化されてしまうことはなく、そのまま体の中に残ってしまいます。
また非常に小さな繊維なので、簡単に空気中に飛散するだけでなく、呼吸によって体内に取り込んでしまう可能性がかなりあります。しかし体内に入ったからと言って違和感を覚えることはないので、結果的に繊維が刺さってしまうと肺に炎症を起こしたままになってしまいます。
最終的には肺がんなどを発症し、結果的に命を落としてしまう可能性もあるので非常に危険だと言えます。現在の外壁塗装には法律でも禁止されているのでアスベストは含まれていませんが、法律の施工前の建築物には利用されている可能性もあるので注意が必要です。